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人間の身体とカイロプラクティック


 
私たち人間の祖先は約700万年以上前にさかのぼるといわれていますが、さらにその遥か昔、四足歩行から直立二足歩行へと進化させてきました。やがて文明が生まれ次第に脳を高次機能へと発達させてきました。高次機能を獲得した人間の神経システムは特に複雑に構成されています。

 

私たち人間を統制しているのは、「脳や神経系」になります。神経という言葉を聞くと少し難しく感じるかもしれまぜんが、筋肉や関節、感覚、内臓などのシステムを、運動系・感覚系・自律神経系といった神経がコントロールしています。中枢神経(脳・脊髄)と末梢神経とに区分されますが各ターゲットの器官を支配しています。手や足を動かしたり、食べたり飲んだり、痛かったり、熱かったりと、様々なことがこの神経系の働きによって行われています。

 

特に大脳皮質(脳)は司令塔であり、身体の様々な個所と連絡を取っていてその情報を把握し統制しています。何かをやろうと思ったから手や足を必要な運動量で動かしたり、身体が覚えているから自然に出来たり、美味しいものが食べたいと思うから色々な種類の中から選択して食べたり、それに触ると痛い・熱いと記憶しているから注意して触らないようにしたり…。難しい計算をしたり、芸術に触れたり…。喜びや怒り、悲しみや楽しさなど実に様々なことが統合され行われています。目で見たり、鼻で嗅いだり、耳で聞いたり、舌で味わったりということも脳神経と脳との間で行われています。特殊感覚ともいわれますが、大脳・中脳・橋・延髄といった大切なところに中継地点があり辺縁系などとも深く関わっています。

 
普段あまり意識することが少ないかもしれませんが、呼吸や血圧など生命活動を維持するためにとても大切なことを脳の中枢というところで行っています。人間の体には「恒常性」というものがあり、それを維持するという大切な役割があります。
例えば、体温や血圧、心拍・呼吸数などを一定に保ったりしていることもそれに当たります。人間は活動していますから、起きていているとき、夜寝ているとき、スポーツなどをして激しく運動したとき、精神的な影響などによって状態が異なります。また、気温の暑いときや寒いときでも異なります。そのため一定に保つというのは、変化する身体の状況に適応し適切な状態へ安定させなければならないということになります。私たちの身体の中では様々な反応が起きているわけです。

その他にも「内分泌系」といったホルモンによる消化器系や泌尿生殖器系などの働きや、「免疫系」と呼ばれる身体を守るシステムなどがあります。外部からの侵入者による防衛活動や内部代謝産物の消去など、実に様々なことが行われています。

 

このように特に人間の身体には多様なシステムがあり、それぞれお互いが情報のやり取りをして調整が行われうまく機能しています。ダイナミックに変化する中で統制が保たれているのです。
神経系は身体の様々なところと情報のやり取りをしてその働きを統制している訳ですが、何らかの原因でうまく機能していなかったり、伝達過程でストレスが生じていたり、必要な情報が渡らなかったりすると身体にとって様々な影響をもたらすことになります。ある一定を超えてしまい問題解決できず悪循環に陥ってしまうと、さらに良くない状況にもなり兼ねないのです。

 

 
ここでは、あまり身体の構造的なお話には触れていませんが、地球には大切な重力というものがあります。唯一直立姿勢・二足歩行する人間にとっては良いことばかりではありません。なぜなら、背骨や骨盤などの構造にとって、生体力学的に強い負担やストレスが強いられることがしばしばあるからです。また神経系への影響も無視できません。現代では姿勢や様々な日常生活習慣などによって生じる問題も多くあります。
 

 
カイロプラクティックでは構造的なものも含め特に神経系の働きに着目しています。身体の何らかの機能に低下したところがあれば、それらがきちんと働いてくれるようでなければなりません。それが大切になります。ですから本来の自然治癒力が正しく発揮されるために、神経生理学的に変調をきたす健康の妨げとなる要因を取り除いていく必要があるのです。

 

 

 

 

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